沖縄読谷村在住の彫刻家・金城実さんの東日本巡回彫刻展の期間中、福島県内開催が唯一実現した須賀川市「銀河のほとり」3日間のイベントに参加してきました。

6/5から始まるこのイベント、第一日目はテーマは水俣。
福島も基地問題も、全ての構図は水俣に凝縮されていた、と言っていい程構図が酷似しています。
なので、きっとスタートは水俣だったのでしょう。
映画上映も西山監督の「のさり」です。
希望がある事に水俣は、長い年月はかかりましたが、病気と闘い、国と戦い差別と闘い、激しく分断されてしまった人間関係も「もやい直し」を町民みんなが努力し、そして海も蘇った。
どうやったら蘇ったのか、そのヒントが沢山水俣にはあります。 

ところで、私達の演奏はMilk[弥勒]が6/6(土)kyatが6/7(日)の二日間です。
 
Milk[弥勒]組は一足先に6/6にレンタカーを借りて、写真家の高橋美香さんと共に福島入りしました。

まずはおいしいランチ。
マヨネーズも豆腐から作ってあったりと玄米や豆食を基本とした完璧なマクロビオティック。そして、彩りも美しい。
味噌から調味料から手作りで丁寧に作られた食事は、本当に体が喜びます。 
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そして、ソーラーパネルと太陽光調理器。
ここで、雑炊が出来ちゃった!!
アフガニスタンやパレスチナに行くことの多い高橋美香さん。
ライフラインが絶たれても調理できるこの装置に興味津々でした。
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 この日は西山監督の映画上映が2本。
「沖縄・福島~女たちのレジスタンス」
こちらの映画に、オーナーの有馬さんが登場しています。もしかしたら官邸前デモでお会いしているかもしれない。有馬さんの福島からのスピーチ、そして銀河のほとりの前掛け、私の印象に残っています。
「獅子たちの抵抗~国策の強制に抗う人々」
基地問題に揺れる辺野古のテント村等を訪れた福島原発告訴団の武藤類子さんと金城実さんとの出会い。

2本とも、沖縄の基地問題と原発問題を並列で扱った作品です。

そして、写真家・高橋美香さんの「パレスチナに生きる人々」のスライドトーク
かつてホロコーストという大変な民族的苦難を負った人達によって、国際法違反もなぜかお咎め無しで破壊され殺されていく普通に幸せに暮らしたいパレスチナの人々。

なんで、人間ってこうなってしまうんでしょうか・・・。
この日の出演者 Milk[弥勒]の二人にはさまれて、高橋美香さんと西山監督。
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さて、そしてMilk[弥勒]のLiveです!
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<セットリスト>
1:海は命の宝物
2:弥勒世乞
3:だんじゅかりゆし
4:命結
5:No Nuke No Hate No War
6:安里屋ユンタ
7:弥勒節 

「海は命の宝物」はまさに、なくなっていく沖縄の珊瑚礁 (特に辺野古大浦湾の海)と汚染され続けている福島の海が辛すぎて作った歌。
一番最初に聞いて欲しかった歌です。

そして、加藤登紀子さんの「命結」
命(ヌチ)結(ユイ)は沖縄の言葉をつなげたもの。結は助けあうこと。
そして、歌詞の中に東北・福島の言葉「までい」が入っています。
漢字で書くと「真手」だそうで、丁寧に手から手へ大事に渡していく事。
バラバラになってしまった飯舘村の方達が集まった時に歌われた歌。
実は先日、おトキさん本人に「是非、命結を歌ってよ~」と言っていただいたのです。

そして、新曲No Nuke No Hate No War」
こちらは皆様、元気よく一緒にこの表題部分、歌っていただきました。

そして、八重山の安里屋ユンタの踊りを。
この歌はレジスタンスの歌と言われているのですが、本島で味付けし直された新安里屋ユンタは単なる昭和歌謡。レジスタンスというなら八重山バージョンでしょう。
・・ということで、みんなに踊りを踊っていただきました。

そして最後は「弥勒節」で終わらせました。
弥勒節には島々によっていろいろ踊り方が違うのですが、今回はみんなで手と手をつないで巻踊りをする波照間式です。
思いを同じくする人達の繋がりが大きくなっていって大きな力になっていきますように。祈りながら歌いました。
そして、また素敵な人達とつながれた事に感謝しながら。
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皆様、聞いてくれて、踊ってくれてありがとうございました!!! 

このあとは、また素晴らしい健康食での酒盛りタイム!(私は相変わらずノンアルコールビール
そして、近所のひばり湯という銭湯価格で入れる源泉掛け流しの天然温泉に入って、銀河のほとりの倉の2階でみんなで雑魚寝。
修学旅行のような楽しさでした。

そして翌日はkyatのLiveです。
・・・という事で、kyatの洋子ちゃんが詳しく書いてますので、読んでみてくださいね!!