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浜千鳥。
波打ち際に群れで生息している。
その姿から、日本の伝統図柄として千鳥模様というのがあり、千鳥格子という西洋の柄の名前にもなった。
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それはさておきこの浜千鳥、沖縄では「ちじゅやー」とも言われ、「望郷の歌」とも言われている。
琉球古典音楽であり、その歌に合わせた舞踊曲としても有名です。
旅人が故郷より遠く離れてしまって、生きているうちに帰れるのかもわからない、
見上げている月は故郷と同じ月のはず。月を見て故郷の親を思い出し涙する
という意味で、復帰前もパスポートを持って本土へ渡ってきた方々を始め南米やハワイなど移民の多かった沖縄の人のソウルソングだったのではないでしょうか。


ところで、先日、「月の道標 ユタとの約束」という芝居を見ました。
県民4人に一人が亡くなったとされる沖縄戦での学徒隊の少女達のお話。
学徒隊の少女は、首里が陥落し暗い洞窟の地獄から、爆弾の降る放浪の地獄へ負傷兵とともにさすらう。
同じ月の下、同じ沖縄に居るはずなのに、両親の居場所も生死もわからない、自分も明日の命すらわからない、という過酷な状況で浜千鳥を踊るのだ。

踊る劇団の方々はヤマトンチューだったのですがその振付を喜多見と狛江映画祭の主催者であり、琉球舞踊の先生である宇夫方先生が踊り指導をつとめた。
劇中のそのシチュエーションで見た浜千鳥、胸に迫るものがあり、涙がボロボロと流れてしまいました。

さて、今度の8月のTRY&kyatのライブはテーマが沖縄。
そして隠れた沖縄映画を多々紹介してくれる喜多見と狛江映画祭の提携イベントとしての位置づけです。
そこでMilk[弥勒]も出演いたします。

その日は私達]初の琉球古典「浜千鳥」を挑戦します。
そして宇夫方先生と三線山学校で琉球舞踊の造詣の深い松岡美里さん、お二人が浜千鳥を踊ります。
この日は、今20歳という仲村颯悟監督を迎え、ショートフィルム「ゆしぐとぅ」と共に戦後71年たった今、沖縄戦というものを考えてみたいと思います。

浜千鳥の歌詞を見ると琉球古典と言っても明治になってからの曲ですが、旅を意味する枕詞「草枕」が現役で沖縄では使われているんですね~。

浜千鳥(ちじゅやー)

旅や浜宿い 草ぬ葉ぬ枕
寝てぃん忘ららん 我親(わや)ぬ 我親ぬ御側
※"千鳥(チジュヤ)や浜うてぃチュイチュイな"

旅宿ぬ寝覚み 枕 すばだてぃてぃ
覚出(うびじゃ)すさ昔 夜半(ゆわ)ぬ夜半ぬ辛さ

渡海(とぅけ)や隔(ふぃざ)みてぃん 照る月や 月や一ち
あまん眺みゆら今宵(きゆ)ぬ今宵ぬ空や

柴木植てぃうかばしばしばとぅいもり
真竹植てぃうかば またんいもり忍ば