
近隣の方や檀家さんをお呼びしてのこのイベントも今回で10回目になるとの事。
演者演目も津軽三味線から上方、薩摩琵琶、と南下し、いよいよ沖縄、という事で私達が呼ばれました。
お楽しみ演芸会のようなイベントを想像してセットリストを組んで行ったのですが・・・・
お寺に到着しご住職とご挨拶した時に聞かれました。
「この花祭りのイベントは毎年4月29日に開催してきたのですが、今年は敢えて4月28日にしました。
今日は何の日か知っていますか?」
いきなり問われて、(゚∇゚ ;)エッ!?となったのですが、ご住職は「今日は沖縄のことを語るのにふさわしい、屈辱の日だからです。」・・と。
一見全く沖縄に縁がなさそうに思えたご住職からこの言葉が出てきたのです。
4月28日は敗戦後アメリカの占領下にあった日本がサンフランシスコ条約で主権を回復した「主権回復の日」。
しかし、唯一の地上戦となって県民の4人に1人が亡くなったと言われる沖縄戦を経験した沖縄は取り残され、収奪された広大な土地はアメリカ軍の基地のまま米軍による被害(今でもひどいが)今とは異次元なくらい酷く沖縄県民にとってこの日は「屈辱の日」となったのだ。
これは、セットリストを再考せねば。と、meguさんの手持ちの譜面をとにらめっこして直前に変更。
涙そうそうの代わりに童神を。(この唄にはちょうど2年前の4月28日に米軍属による強姦致死事件の被害者に対して、作曲者の古謝美佐子さんが「貴方の花を咲かすための風除になれなかった・・」と涙を流しながら歌われた歌なのです)・・また逆にオリジナル曲を増やしたり。
私達の演奏前にご住職の法話がありました。
内容は、琉球王国の歴史から明治の琉球処分、そして太平洋戦争を経てこの「屈辱の日」があること。
そして現在の基地問題のことにまで触れ、高江や辺野古にも行かれた事があるとおっしゃっていましたが、異常な基地集中とベトナムやイラクなどアメリカのする戦争が進撃基地になってしまっている事等・・沖縄の事を遠い所、単なる観光地と思わないで自分事として考えてみて欲しい・・というような内容の法話でした・・・・・
沖縄を考えると平和とは?というのを強く考えさせられます。
みんなが心豊かに暮らせる弥勒世は平和無くしてはありえません・・・
ここにも、「伝えたい。おきなわのこと。」と考えてくださっているナイスなお寺さんがいらっしゃる。

この素敵な仏縁に感謝です。
さて、私達のステージなのですが御本尊は不動明王様の内陣=本来僧侶以外凡人が立ち入れない聖域。
畏れ多いことこの上なし。
しかし、私達は弥勒です。(そうだ!弥勒菩薩つながりという事でお許しを


ステージは2部構成。1部40分~トイレ休憩10分。2部は45分位。
非常に長時間のLive。
沖縄料理もオリオンビールも無いのに、みなさまとても熱心に聴いてくれて、最後のカチャーシーからの「弥勒節」を波照間式で手をつないで踊っていただきました。
そして!さらに、さらに!アンコールまでいただきました。
ありがとうございました!

帰り際に、「とっても良かった~」と声をかけてくださったり、CDを買っていただいたり・・
嬉しかったです!本当にありがとうございました!!
沖縄の事を知ってほしいアツい心

呼んでいただきありがとうございました!
<セットリスト>
1部
海は命の宝物
花
てぃんさぐぬ花
地球どぅ宝
赤田首里殿内
与那国ぬ猫小
安里屋ユンタ
2部
No Nuke No Hate No War!
世乞い唄
ヒヤミカチ
みるくのテーマ
童神
カチャーシー
弥勒節
アンコール
島唄
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