メーデーで歌うお話が来た。日比谷野音で持ち時間は10分。
さて何の歌を歌えばよいか・・迷いました。
実はワタクシの人生の中、メーデーに参加したことが無いのです。
会社員時代、労働組合に加入していたのか??も不明で、お恥ずかしいことに無頓着でした。
(そういえば給料から500円ぐらい組合費の名目で引かれてたような気がする…程度

・・で、お勉強です。

メーデーの歴史を調べてみると・・
もともとはヨーロッパにおいて「夏の訪れを祝う日」を意味しました。
しかし、1886年5月1日、「合衆国・カナダ職能労働組合連盟」の労働者たちが、8時間労働制を求めてストライキを起こします。
当時は1日12時間以上の過酷な労働が当たり前でしたが、この歪んだ労働環境を是正するために、労働者が立ち上がったのです。
こうして、5月1日は労働者の権利を主張する日、「メーデー」として、世界中へ広がり定着したそうです。
1917年にはソ連が、初めて国の法律として8時間労働制を確立。
1919年に国際労働機関(ILO)第1回総会で「1日8時間・週48時間」という労働制度が定められ、国際的労働基準として確立したという歴史がある事がわかりました。

日本では1920年5月2日、東京の上野公園で第1回メーデーが開催されるが
1936年には、旧日本陸軍の青年将校らがクーデターを試みるという2.26事件が発生。
それ以降メーデーの開催が禁じられ、敗戦を迎える1945年までメーデーは開かれませんでした。
敗戦の翌年の1946年に再びメーデーが開催されるようになってからは毎年行われていますが、このように11年にもわたってメーデーが中断された歴史を思うと労働者の権利の獲得や保障のための運動は、戦時には弾圧されることから、「平和であること」「戦争を起こさない、巻き込まれないこと」が、労働者一人ひとりの人権や暮らしを守るための第一条件だな~と思います。

弥勒世(みるくゆ)である「誰もが飢えない豊な世の中」は「平和」無くして実現しない。

・・という事で、唄った曲はオリジナル曲、「NoBorder」「No Nuke No Hate No War!」
もうNoづくし。
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大企業から業種で連合した中小企業まで様々な労働組合の方々が来られていました。
日比谷野音会場がギッシリでした!

正規・非正規の格差は広がるし、自殺者も出るブラックな労働環境が半ば公然化され、外国人労働者は現代の奴隷?とも思えるような現場がある現代。

結局は「政治」なのですが、年金原資まで株に投資し、消費税は福祉に使うといいながら福祉を削り、お友達企業に利益を誘導する「自民一強」の今の状況を許しているのも国民なわけで。

働きやすい環境、平和な日本を次の世代の子供たちに渡すためにも私達一人ひとり何が出来るか。
労働組合が弱体化していると言われて久しいですが、130年以上も前に働くひとの権利を守るために出来た労働組合。
「私達一人ひとりが働くひと」なので自戒を込めてですが、先人たちが戦い勝ち取ってきたものを無にしないように、それには何より他者を思いやる愛と平和な世の中。
LOVE&PEACEなのだ!