弥勒世乞 (ミルクユークイ)
作詞 : 真田 弥生       作曲 : 木村 恵

1.昔(んかし)昔(んかし)ぬん 遙かなる神世
 ニライカナイぬん 弥勒ぬ世が

人も獣も鳥達も
国も言葉も違っても
みんな仲良く遊んでた
みんな歌って踊ってた

人が開けたパンドラの箱  
心の痛みが見えなくなり
命の輝きも欲に消されて

ミルクユークイ ミルクユークイ
弥勒世果報の世を招こう


2.人は争いを うち重ね互(タゲ)に
  憎しみの壁が 高くなるだけ

海も大地も欲望の
ためなら全部壊しても
自分のムラが良けりゃいい
自分が損をしなけきゃいい

人が開けたパンドラの箱
欲望と憎しみがこぼれ落ち
絶望の最後に希望があった

ミルクユークイ ミルクユークイ
弥勒世果報の世を招こう

人が開けたパンドラの箱
人の手で元に戻そう
愛と平和の鍵をかけよう

ミルクユークイ ミルクユークイ
森と大地と海までの
ミルクユークイ ミルクユークイ
命(ぬち)ぬ輝き 取り戻そう。
ミルクユークイ ミルクユークイ
弥勒世果報の世を招こう
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沖縄には弥勒世(ミルクユー)という言葉があります。
 
Milk[弥勒]の名前の元となっている弥勒(ミルク)の神様が治める
平和で豊かで皆が共に歌い踊って遊ぶという天国のような世の中です。

そういう弥勒世を乞い願う唄が、沖縄には沢山あります。
八重山の弥勒節は弥勒世を願うために、神の捧げる祭祀の始まりや終わりに歌われる唄です。
その弥勒節が本島にわたって出来た歌、赤田首里殿内にはこういう歌詞があります。

「弥勒世ぬ昔 くい戻ち今に 御万人ぬ交り 遊ぶ嬉しゃ」
(弥勒世の昔に戻って、世界中の人と仲良く遊ぶ事の嬉しさよ)
 
弥勒世とは、56億年後の未来ではなく、この歌詞のようにかつてあった神世の事だったのです。

かつて、自然と共生し、戦争のない平和で差別のない平等な時代が1万年も続いた時代がありました。
縄文時代です。
日本中の縄文の遺跡には、狩をする為の道具は見つかってるけど、人を殺す道具は全く見つかってない。
部族間での戦争が無かったのです。
そして、想像以上に豊かで、貧富の差が無く、まさに弥勒世のように心豊かな世の中だったのです。
そんな時代が1万年も続いたのでした。
沖縄の人は縄文人のDNAを色濃く持つ人達で、根っから平和を愛する人達だと思います。

3世紀あたりから、武器や鉄器とともに弥生人が半島から渡ってきて、大和朝廷が作られた。
弥生人は縄文人が持っていない武器を使い、縄文人を支配し追いやっていったという古代の歴史。

一万年の縄文時代の後の今に至るたかだか2000年弱。
・・・・で、この2000年の間にどれだけ の殺し合いがあったのか。
地球上から殺戮が無くなった日は一日としてありません。 

神代の昔の縄文時代に戻ることは出来なくても、人の心が起こす憎しみや争いを何処かで断ち切らなければ、このまま行けば人類は滅亡していくように思えてなりません。