Milk[弥勒]Official Blog

琉球・八重山の唄をフィーチャーしたユニットMilk[弥勒]。ミルクと呼んでくださいね♪ 唄・三線 真田弥生、ピアノ・コーラス 木村恵でお送りする心地よい島唄をあなたにお届けします。

Live Report

7.25の目黒ゆがふLIVE、大勢の方に来ていただき本当にありがとうございました!
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今回は、いつものMilk kyatのメンバー(唄三線yayo、ピアノmeg、太鼓しの)に加え、
八重山仲間である笛の崎山えりさんをゲストに迎え豪華メンバーでのLIVEでした。
一部は笛の崎山えりさんを中心に八重山曲だけの八重山ナイト!
いつもの音に笛が加わると、奥行きと広がりが全く違う世界になったと、皆様から絶賛!
えりさんありがとう!素晴らしかったです。
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私、LIVEの時はラクをしてkeyを本調子B♭、二揚げ曲はA♭と低いkeyで歌ってるんです。
実はその二揚げのA♭って、かなりイレギュラーな低さ。
えりさん、かなり最初手こずったと思うのですが・・・。

それと、やはり一番盛り上げたのはやはり八重山仲間の亀ちゃんと旦那さんの踊り、「山崎のあぶじゃーま」。
このネタは実は二人の18番なんですが、それでもこのコンビがあぶじゃーまを踊ったのは2年ぶりぐらいだと思います。
浮気グセのあるオジイとそんなオジイにイライラしながらも仲良いオバア、という設定の踊りなのですが二人とも役者!!
最高に面白かったです。
今度はこの二人のコンビで黒島口説に挑戦するそうで、それも楽しみ~~~~!!!

二部はガラっと趣向を変えて、ゆがふの店長を交えたビギンの曲や琉球民謡、クイチャーや鳩間の港等で賑やかに。

でも、今ここで是非歌いたかった(珍しく)琉球POPS曲、しかもサザンの桑田さんが作った曲。
「平和の琉歌」、実はワタクシ的には今回のキモでした。
この曲は小学生の女の子がアメリカ兵に集団強姦された事件を受けて、サザンの桑田さんが作った曲なんですが、
米軍基地がある沖縄の苦しみ、日米地位協定という植民地的な不平等条約がある事を知って欲しくて、
また参院選の自民圧勝の下でどういうことが進められようとしているのか(ってそこまではとても全部伝えきれなかったか・・・)
いろいろ言葉足らずではあったけれど、この日に一番言いたかったこと・・・
沖縄に基地があるのは当然、とは思わないで欲しい、という気持ちを込めて、
平和の琉歌の歌詞を紹介させていただきます・・・。

平和の琉歌

この国が平和だと 誰が決めたの?
人の涙も渇かぬうちに

アメリカの傘の下 夢も見ました
民を見捨てた戦争の果てに

蒼いお月様が泣いております
忘れられないこともあります

愛を植えましょう この島へ
傷の癒えない 人々へ
語り継がれてゆくために


この国が平和だと 誰が決めたの?
汚れ我が身の罪ほろぼしに

人として生きるのを 何故に拒むの?
隣り合わせの軍人さんよ

蒼いお月様が泣いております
未だ終わらぬ過去があります

愛を植えましょう この島へ
歌を忘れぬ 人々へ
いつか花咲くその日まで


セットリスト
1部
弥勒節
月の美しゃ
小浜節
桃里~川良山
あがろうざ
黒島口説
山崎ぬあぶじゃーま

2部
三線の花
オジイ自慢のオリオンビール
平和の琉歌
だんじゅかりゆし
クイチャー
アンコール 鳩間の港

私達のユニットが「Milk kyat」となった思い出深いフェスです。
名付け親はチベット三味線のダムネン奏者のタシクンガさん。
この方はダライ・ラマ法王の御前演奏をされたこともある方なんですが、とっても気さくな方なんです。

今回はリハーサル編も含めてREPORTします。
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月1日から5月6日まで開催されるチベットフェスティバルトウキョウ 2013。
今日、ニューヨークからチベット音楽の歌姫といわれるパッサン・ドルマさんとリハーサルしました。
その美声はCDで歌声は聞いていたのですが、同じスタジオの中で聞く生声は更にもの凄く、
特に高音の声はチベットの心染み入る鐘、ティンシャの音を聞いているようでした。
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はじめまして!のご挨拶に、私とめぐねぇはまずパッサンさんからチベットの白いスカーフをかけて貰いました。
wao! なんて素敵な挨拶なんでしょう!!

パッサンさんは5月1日から5月6日まで、本堂のメインステージにて
パッサン&トシクガ スペシャルステージと題して17:00~17:30に出演するのですが、
私達も5月3日~5日の3日間、本当に光栄な事なのですが、共演させていただく事に。
こちらに、ミュージシャンの詳細が。 
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←当日着るチベットの民族衣装も用意していただきました。
床にベタっと置いただけですが、この民族衣装が凄く素敵
早く袖を通してみたいな。
(着てみたい衝動を抑えながら、当日まで我慢!)

内緒ですがパッサンが、ある沖縄の曲を歌います。
またチベットの曲に何曲か三線アレンジを入れたり、三板を叩きながらチベットの囃子を入れたり。
今日のリハではなかなか面白い音になりました。
ドキドキものですがなんだか本番が楽しみ♪ 

また、本堂ステージの他に5月5日の日には、護国寺本坊前に設営された「ステージ・リンカ」でも、出させて頂きます。

そして、本番。
護国寺にて行われたチベットフェスティバル。本当に素晴らしいイベントに参加出来ました。
チベット音楽では世界的に有名な歌姫のパッサンドルマさんと、なんと三線で共演出来るなんて、1ヶ月前には想像も出来ませんでした。この試みをしていただいた、タシ・クンガさんには本当に感謝です。

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パッサン・ドルマさんの声は、本当にものすごく、ナマ音で聞くと高音になるほど、声自体が倍音のような響きとなり、特にアカペラでの「オンマニペメフム」は鳥肌ものです。
パッサンドルマさんは「オンマニペメフム」という真言の後に、ドルチェデンというチベットの教えの一つ、「動物をむやみに殺してはならない」「動物の毛皮で商売をしてはいけない」という内容の歌を歌いました。 
これには、共感

この歌姫と、3日間本堂前のメインステージでこんな感じで大勢の方達の前で共演。
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17:00からのこのライブが終わると・・・。
チャムというチベット僧による宗教的仮面舞踊が1時間。これがまた素晴らしい。踊りに一つ一つ意味と哲学と思想があります。
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その後は、刻々と変化していく光曼荼羅が本堂を彩ります。
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チャムが終わった後は、パッサンドルマさんの独唱。この頃はもうあたりは真っ暗です。
そして、再び歌姫パッサンドルマさんが独唱するのです。 
 
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このイベントでは、本当にパッサンドルマさんの人気が高くて、彼女の歌を聞き泣いている人も見かけるほどです。
来月はパリで公演と、忙しく活動していますが、彼女は本当にチャーミングで大きな人です。

そんなパッサンドルマさんですが、本当に私達を気遣ってくれて、毎日こうやってチベット民族衣装を着つけてくれます。
それに、数珠ブレスを買ってくれたり、お守りをくれたり・・・。
英語力の無い私達と一生懸命話しかけてくれて、笑わしてくれようとします。

もう、この人にイッパツでやられちゃった感じです。

大ファンになってしまいました。

3日間終わった後、3日間私の髪につけていた三線のカンザシをパッサンにプレゼントしたら、もう大喜びしてくれて、ステージの裾ですかさず髪につけて写真を撮って撮って!と大はしゃぎ。
カワイイな~~ 

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 最後にこちらの写真も。 出待ちのワタシ達です。似あってますか?(笑)
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Milk kyatの誕生。全てはここから始まりました。
いや、これ以前にも同じメンツで沖縄料理屋さんでのLIVEややっていたのですが、
本格的に唄三線とピアノのデュオを組んだのはここからです。
まだ、Milk kyatというバンド名もありません。
2011.3.11の日に今は亡きhochinとLIVEをやるはずだったお店で、hochinの相棒のメグねぇとLIVEしよう!と盛り上がった日のことを今でも思い出します。

当時のBlogから・・・・

3.11目黒・明石野LIVEに来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。
心から感謝いたします。
2年前の3.11当日に亡きhochinとやるはずだったLiveでしたが、メグねぇのおかげで無事、念願のliveが出来ました。
また、チベットつながりのタシ・クンガさんも来てくださり、チベット三味線のダムネンでの演奏をやっていただいました。
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hochinを偲びながら。
そして2年前に亡くなった多くの人達の冥福を祈りながら。
いまだ復興には程遠い現実。
今なお汚染され壊れ続けている海と大地と大気に対してのやるせなさ。
そしてチベットのように今なお苦しみに満ち満ちている所が沢山あるという不条理。

八重山には世乞いの唄がたくさんあります。
世乞い=ユークイ
今の世の中を直し、神世のような汚れなき豊かな日が来ますように。

そんな願いで唄いました。

セットリスト
1部
1 アメージング・グレース
2 オーシャンレジェンド
3 満月の夕
4 てぃんさぐぬ花
5 黒島節
6 月ぬ美しゃ

2部
1 能古見
2 島々美しゃ
3 あがろうざ
4 赤田首里殿内
5 小浜節
6 弥勒節
アンコール
桜の花

唄三線:真田弥生
ピアノ・コーラス:木村恵

全曲、メグねぇのピアノが素敵で思わずピアノに聴き惚れながら歌っていたら、いろいろ失敗(早期終了とか)もありましたが・・・(笑)
久しぶりに、youtubeに動画あげてみました。いつものコテコテじゃない特別バージョン?
 

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